こんにちは!
理学療法士の仕事を続けて
気付けば22年(早いなぁ~)
いろんな経験を積ませてもらって
自分にとって大きな財産が沢山増えました
そんな私が経験してきた事を
あれや、これやと伝えていきたいと思います
今回は、日常的に経験することが多い「寝違え」についてお話させて下さい
寝違えってどのことを言うの?
寝違えって何か分かりますか?
という質問をしたときに
「朝起きたら、首が痛くなっていたヤツ、アレでしょ?」
という回答が多く聞かれます
大正解!
そうなんです、目覚めた時から首や肩、ひどいときには背中まで痛みがあるものを寝違えといいます
中には頭痛を伴う事もあります
(私はその頭痛タイプ、だから寝違えるとその日の痛みにたえ過ごす覚悟が必要…)
痛みって、幼少期に
「痛いの痛いの飛んでいけ~」なんて
可愛らしい魔法の言葉を親に使われた記憶がありませんか?
子育てママ、パパにとっては「現在使用進行形」かもしれませんね
ひと昔前、あの言葉は、子どもにとっては物凄く万能薬でしたね
大人にも効果があればいいのに…なんて思っちゃいます
何が原因なの?
寝違えって正式名称はあるの?
一般的に使用されている「寝違え」という用語ですが
実は医学用語は別で名称があります
「急性疼痛性頸部拘縮」などと診断名が付く場合があります
なぜ、このようなあいまいな答え方をするのかというと…
痛みの状態は人それぞれで
手足のしびれを確認したり、手足の動きの正常を確認したり、深部腱反射(ハンマーで手足の腱(スジ)をたたいて反応をみる検査)を行ったり、レントゲンの写真で診察したり…
首の動きは制限されていますが、このような検査は可能なので実際に整形外科を受診した際には、上記の検査をいくつか行う事になると思います
問診と検査から医者が診断名を付けていくことになるので、診断名はこれ!といったものがないというのはその理由があるからです
寝違えの主な症状
- 目覚めた時、首の後ろや肩にかけて痛みがある
- 痛みによる動きの制限がある、自由に首を動かすことができない
- 首の痛みと手や腕のしびれがある、また肩こりもひどい
主な原因はなに?
疑いその①:睡眠中の姿勢
よくあるあるの原因の一つですね
・就寝中の姿勢が原因となっている
理由1:睡眠中の不自然な姿勢が続き、一部の筋肉が阻血(血液の流れが不足=血行不良)が起き、時にしこりとなったりする
理由2:長時間、首に相当な負担がかかり続けた結果、筋肉や腱が伸びたままとなり、頸椎や脊椎(背骨)にも余分な力がかかり、筋肉や靭帯、神経を痛めて炎症をおこしてしまう
疑いその②:睡眠環境
こちらもよく耳にする寝違えの原因の一つです
・枕が合っていない
・マットレスの体の沈みが深く、うまく寝返りができていない
人は、体勢が悪かったり、くるしかったりすると自然と寝返りを打ち、全身の負担を軽減させるように就寝中に調整しています
寝ている場所が狭かったり枕が高いと、どうなっちゃうの?
つまり、それが自然の寝返りの環境を阻害している事につながっています
疑いその③:日中の行動
以外に思われる人もいると思いますが
・デスクワーク、運動などによる疲労の蓄積でも寝違えは起こります
理由1:同じ姿勢の持続
パソコンや事務作業の長時間の仕事:長時間、同じ姿勢が続くと、人は重たい頭を一定の位置に保つために首の筋肉を微量に調整しながら長時間、頭を支えています
そのため、首や肩の筋肉に相当な負担が生じています
理由2:過度なスポーツや重たいものを持つことをしていると、翌日寝違いに似た筋肉痛のような症状があります
いつ治るの?
寝違えや首の痛みのほとんどは、時間の経過とともに落ち着いてきます
これも人それぞれです、痛みの度合いにもよってきます
2~3時間で治る人もいれば、数日かかる人もいます
痛みが強い場合には、自己判断せず、整形外科等を受診し、原因を調べてもらったほうが安心ですよね
どうしたら治るの?
動かすと痛い首
車の運転もしたいし、痛みは早く取りたいし、日常生活で大きな支障がでているし…
いろいろと不具合が生じてきます
気持ちも落ち着かず、イライラしたり…人によっては、吐き気や頭痛、めまいを感じる人もいます
今や、いろんな情報がネットで飛び交っており、マッサージしたほうがいいよとか、ストレッチしたほうが早く治るよとか
そこでいくつか対処法を教えます
対処法①:安静第一
え?仕事があるのにできないじゃん!という人も中にはいるでしょう
しかし、不用意に首を動かさないことです
自分でも少し動かしてみて「痛いポイント」を探っているはずです
ここまでは大丈夫、この動きはマズいなど
痛みがある動きに対しては、それ以上痛い方向には動かさないことです
対処法②:湿布などで冷やす
医療機関で処方される湿布には、炎症を抑えて痛みを取る薬剤が含まれています
一般の市販でも、同じような成分が入っている湿布(ロキソニンテープなど)がありますが、含有量に違いはあります
病院に行けず、とりあえず一時的にでもいいから痛みを抑えたいという場合は、市販の湿布で対処してください
炎症を抑える手段として、冷やすケアを行ってください
温めてもいいの?
答えはNOです、温めるのは痛みがなくなってからです!
対処法③:内服薬の使用
市販の抗炎症薬も有効といわれています
鎮痛消炎薬や筋弛緩薬の内服も有効だそうです
- 寝違えのとき、やってはいけないこと
痛みを我慢してのストレッチや、自己流のマッサージ、首をぐいぐい揉みほぐそうとする、などこれは気を付けなければ、炎症を広げてしまう、悪化させてしまう可能性があります。
緩やかな動きが有効な場合もありますが、いずれにせよ自己判断は行わず、安静にしておきましょう
- 予防ってできる?
予防法①:自分にあった寝具環境選び
そりゃそうだ!と思われますよね
不自然な姿勢で寝ないため、寝返りがしっかりとできるマットレスと枕を選びましょう
硬さ、高さ、柔らかさ、形は人それぞれです、自分のからだに合った寝具選びをしましょう
予防法②:こまめに首や肩のストレッチをする
首や肩回りの筋肉をストレッチでほぐしておくと、寝違えの予防になります
デスクワークの姿勢は大丈夫ですか?
長時間のパソコン作業で首は肩回りがガチガチに固まっていませんか?
そんな時は、肘を曲げて大きく肩回しをして下さい
POINT:肩甲骨を動かす意識を忘れずに
デスクワーク40分で1回の頻度でストレッチを行うとGoodですね
ちなみに私は寝る前に、ストレッチするローラーで背中を上下にグリグリしながら1日のリセットを行っています
予防法③:過度の疲労と睡眠時間の確保
睡眠時間が少ないと疲労が残りやすく、寝返りが少なくなり不自然なまま朝を迎えるなんてことにもつながりかねないです
しっかりと睡眠時間を確保し、その日の疲労はリセットしたいですね
まとめ
寝違えの言葉から、原因とその対処法、そして改善方法も一緒に学んでいけたでしょうか
寝違えた時には、安静と湿布ですね
その後は我慢せず、早めに病院受診をしてください。
予防方法を実践し、寝違えを起こさない努力を一緒にしていきましょう
毎日happyに過ごしていこう!
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